求人票の見方を転職者目線で解説:年齢条件など6つのポイント
転職してから「思っていた職場と違った」と感じたことはありませんか?私は過去に何度か転職を経験し、その中で失敗もたくさんしてきました。そして採用後に、ため息をつきながら改めて求人票を見ると、そこには”思ってたのと違う会社”のヒントがある事に気づきました。
この記事では、私の失敗経験をもとに、転職失敗者からみた、待遇以外で「求人票のチェックすべきポイント」まとめました。
あくまで私の独断と偏見ですが、転職を考えている方の参考になれば幸いです。
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- 求人票は「条件の確認」ではなく「会社の広告」として読む
- 求人票で待遇以外に注意すべき6つのポイント
- 求人票の言葉の裏に隠れたサインを読む
- 情報を自分で確かめる
- まとめ:求人票を深く読めば転職の失敗は減らせる
求人票は「条件の確認」ではなく「会社の広告」として読む
多くの人は求人票を採用条件の確認として読んでいると思います。もちろんその情報が記載してあり重要です。
しかし、求人票は企業が採用目的で良い面を強調する「広告」に近いものと考えることも出来ます。
簡単にいうと”外面”の情報が書かれています。
求人票をそのまま鵜呑みにせず、広告として冷静に深掘りして確認する姿勢が重要です。
給与、休日、残業などだけではなく、隅々まで目を通して気になる点がないか確認しましょう。
求人票で待遇以外に注意すべき6つのポイント
求人票は一見どれも似ていますが、細かい部分を見ると企業の姿勢や内情がぼんやりと見えてきます。
以下は私が転職で失敗した経験から「見逃すと危ない」と感じた6つの項目です。
応募してみようかな…と思う企業が見つかったら、その前に一度確認してください。
【トヨタ自動車の期間工・期間従業員】① 受付日
求人情報の更新日(受付日)。掲載期間が長い求人は、人を選んでいるか、応募がない可能性があります。あるいは人が定着しにくい職場の可能性もあります。長期掲載や何度も同じ求人が出ている場合は特に注意しましょう。
働きやすい会社なら、募集枠は早く埋まり、離職率も低いと考えるのが普通です。
② 固定残業代の有無
給与欄に「固定残業代○時間分含む」表記がある。 固定残業代が含まれている場合、実際は固定残業代以上に残業があり、それ以上の残業代は支払われない場合があります。特に外回りの営業職に多い条件です。また、残業代が給与に組み込まれてしまっていることがあり、総支給額の底上げにも使われています。面接で質問してみるか、ネットで情報がないか確認してみましょう。”営業手当”も固定残業代と同じようなものなので、よく確認しましょう。
③ 年齢条件
年齢制限。これは特に40代以上の方に注意してほしいです。
法律で「年齢を理由とした募集の制限を設けること」を禁止されていることは、よく知られています。
逆に考えると「若い人材を採用したい」のにしょうがなく年齢制限をしていない企業は少なくありません。年齢条件で”採用の見込みがない”企業に応募してしまうミスマッチが発生している可能性があります。
求人に関する特記事項に“20代~30代”が活躍中と記載があったり、企業のホームページなどで若い社員のインタビューがあるなど、どこかで若い人材が欲しい雰囲気を出しています。見込みのない応募をして貴重な時間を消費しないように注意して下さい。
④ 試用期間
試用期間の長さと、期間中の待遇(給与、賞与、福利厚生の扱い)を必ず確認してください。
試用期間が長かったり、待遇が大きく違う場合は注意が必要です。
離職者が多い企業は、試用期間を長く設けたり、給料を低く設定していることが多いです。
実際の働きぶりを確認するまで、条件を低くしたいと考えているのだと思います。
試用期間3か月以内、給料は同条件が一般的です。
⑤ 育児休業・介護休業の実績
育児休業、介護休業の取得実績。「制度あり」と記載されているだけでは不十分です。実際に取得・復帰した実績があるかどうかを確認しましょう。実績がある企業は、制度が形式的でなく運用されている可能性が高く、働きやすさの指標になります。もちろん職種にもよりますが、特に女性社員が一定数いて、今時育児休業の実績がない企業は、ブラック企業のにおいがします。
⑥ 募集理由
募集理由が「欠員補充」なのか「増員」なのか。欠員補充なら前任者がなぜ辞めたのか気になりますし、増員なら事業拡大など前向きな理由の可能性があります。気になった企業の他の職種の求人を検索して、欠員補充での募集があるようなら、離職率の高い会社かもしれません。
どの部署でも人が足りないということは…採用となっても苦労しそうです。
求人票の言葉の裏に隠れたサインを読む
求人票に使われるフレーズを鵜呑みにしてはいけません。例えば「アットホームな職場」は一見良さそうに見えますが、わざわざそんなことを書く意味がわかりません(笑)。「成長できる環境」は教育体制が整っておらず、自己解決できる人が求められるケースかもしれませんし、「未経験歓迎」は人手不足なのに応募がないだけかもしれませんし、若い人ならの条件付かもしれません。
あまり疑うのも良くありませんが、失敗するとダメージは計り知れません。慎重に考えるクセをつけるとよいでしょう。
情報を自分で確かめる
求人票の内容をそのまま信じず、他の情報源で裏取りをするのも悪くありません。私がよく使う方法は次の3つです。
- 口コミサイト(OpenWork、転職会議など)で元社員の声や評価を確認する
- 企業の公式サイトやSNSを見て、社内イベントや発信内容から雰囲気をチェックする
- 面接で直接質問する:「求人票に書かれていた○○について」など
面倒ですが、働きたい!と思う企業ほど情報収集をしっかり行いましょう。
まとめ:求人票を深く読めば転職の失敗は減らせる
求人票は企業のすべてを語っているわけではありませんが、受付日や固定残業代、年齢条件、試用期間、育児・介護休業の実績、募集理由といった細かい項目に目を向けることで、入社後のギャップをかなり減らすことができます。
ただし、考えすぎるとどこにも応募できなくなりますから、神経質にならないように注意しましょう。
経験者としてお伝えしたいのは、出来る限りの情報収集を行うことが転職成功の鍵だということです。私の失敗が少しでもあなたの役に立てば嬉しいです。
それでは!70歳まで働くぞ!

